野生のスイセンが咲きました

2006.03.15

写真は三貫清水の緑地に野生しているスイセンです。去年より2ヵ月以上遅れて咲きました。

 

ひがんばな科の多年草で、園芸品種としてさまざま派手なものが作られていますが、野生であってもこの花はなかなかきれいで私は大好きです。

 

ギリシャ神話で、絶世の美少年ナルシスが水に映る自分の姿に恋して水死し、死後スイセンの花になったと伝えられます。ナルシズムの語源です。

 


次はヤブカンゾウの芽生えです。

寒い日には元気の象徴のように見えます。食べられる野草としてよく知られています。

 

昔中国から入ったものが野生化したものとされ、中国名「忘憂草」です。7月ごろに咲くこの花を見ると憂さを忘れるとしてワスレグサとも呼びます。

 

この仲間(ゆり科ワスレグサ属)には、一重咲きのノカンゾウがあってこれも毎年たくさん咲きます。有名なニッコウキスゲもこの仲間です。


 


3月に入って暖かくなったら花の種類がずいぶん多くなりました。草ではハコベ、スイセン、タネツケバナ、ナズナ、スズメノカタビラが咲き始めました。樹ではボケ、アセビ、ネコヤナギ、ウグイスカグラ、ミツマタです。

若本孝雄