チョウジタデの花

2008.09.15

写真はチョウジタデの花です。花がチョウジに似て草姿がタデそっくりなのでチョウジタデだそうですが、チョウジを知らないのではそうですかという他ありません。あかばな科の1年草で4弁花が基本といいますが、5弁の花が多いように思います。花が小さいので気がつきませんでしたが意外にたくさんあちらこちらに咲いています。


 

次はつゆくさ科の1年草イボクサです。葉の汁をつけるとイボが取れるというのですが本当でしょうか。3弁の花は朝開いて昼過ぎにはしぼんでしまいますが、毎日新しい花が咲いています。


 

次はカナムグラです。くわ科のつる性1年草で全草に下向きの刺があり始末に困る害草のひとつで、ものすごくはびこり嫌われ者の筆頭に挙げられるでしょう。雌雄異株で写真は雄株です。この仲間には反対に大変有用な種類があって、ホップと呼ばれるセイヨウカラハナソウがそれです。この草の雌花は香りと苦味を持っていてビールになくてはならないものなのです。受粉すると香りが無くなるので、長野県などの産地では雌株だけを地下茎で栽培するそうです。


 

9月前半に花の咲き始めた草はカナムグラ、イノコヅチ、ヤブタバコ、クワクサ、マルバルコウソウ、ホソアオゲイトウ、チョウジタデ、ツルマメ、オオブタクサ、キンガヤツリ、オオオナモミ、ウド、イヌタデ、ヤブツルアズキ、アレチウリ、ツルボ、ツリガネニンジン、ホシアサガオ、ヌマガヤツリ、カゼクサ、アシ、ゲンノショウコ、ホウキギク、ベニバナボロギク、イボクサ、シソ、チヂミザサ、アメリカアサガオ、ウリクサです。

 

樹ではアオツヅラフジが咲き始めました。

 

若本 孝雄