さいたまでも気候温暖化が進行しています 2012.12.31 下の写真左はイヌタデです。栽培種が刺身のツマやタデ酢として料理に用いられるヤナギタデと違って、辛みがなくて役に立たないとしてイヌと名付けられてしまいました。しかし女の子のママゴトアソビでは、花や実の穂をしごいて赤飯に見立てて遊んだので、「アカマンマ」といって親しまれました。今の女の子もこんなママゴトで遊ぶのでしょうか。写真右はオオイヌタデです。
今年は夏の暑さですっかり夏バテしてしまって、このところの寒さで外出するのを避けています(というより外に出る気がしないのです)。数年前に撮った写真で申し訳ありませんが、次は初冬のコナラの様子です。左は12月13日、右は24日に同じ場所で撮ったもので、10日ほど経っただけですが葉がすっかり落ちた様子が分かります。雑木林の晩秋から初冬の様子は、このホームページの「管理人のページ」で松井さんがたくさん紹介してくださったのでご覧ください。
今年の夏は暑かったと書きましたが、次のグラフはさいたま市の6月〜9月の平均気温です。9月はここ35年で最高の暑さを記録したほか、近年の夏の暑さが目立ちます。また旬ごとに見ると気温の変動が大変大きくなっていることに気がつきます。これらはさいたまだけのことでなく、たとえば熊谷気象台の今年9月の平均気温25.3℃は記録の残る1902年以降での最高を示しているのです。 また、今年は世界中で猛烈な雨や風の被害も報じられました。 11〜12月には、カタール・ドーハで国連気候変動枠組み条約の第18回締結国会議COP18が開かれましたが、先進国と途上国が互いに自国の利益を主張するのみ、日本も東日本大震災で原発が停止して温室効果ガス削減目標の国際公約が果たせそうにないところから、資金援助の40%を負担しながら影の薄い存在に終わってしまいました。 地球温暖化防止、世界の食糧不足の危機防止の観点からの、エネルギー、食糧の消費の削減だけでなく、あらゆる消費全体を抑制することが求められていると私は思います。第2次安倍内閣の経済政策が本当に景気の浮揚につながるか疑問はありますが、消費拡大を目指すことは、私には間違っているように思われます。
今年もこのページをご覧いただきありがとうございました。どうぞよい新年をお迎えください。 若本孝雄 |