クコの花と実です

2011.12.31

写真はなす科の落葉低木クコの花と果実です。雑木林に何株か植えられて毎年秋にはきれいな実がなっていましたが、最近日当たりが悪くなって樹勢が衰えあまり見られなくなりました。鴨川土手や田んぼ埋め立ての原っぱにも生えていますが、毎年9月ごろ雑草と一緒に刈り払われてこちらも実は見られません。写真左は原っぱに9月に咲いた花、右は12月に近所で栽培されている株になった果実です。

いまから20年以上前のことだと思います、クコが「体によい」といって日本中に大ブームを巻き起こしたことがありましたが、2年ほどで熱がすっかり冷めてしまいました。でも若芽は山菜として食用にされ、果実はそのまま果実酒としてまたは乾燥させて、強壮、解熱に効果が大きいとして用いられたりします。

クコ合成.jpg

 

次はかたばみ科の多年草ハナカタバミです。南アフリカ原産で江戸時代に園芸種として渡来した帰化植物ですが、野生化しています。南アメリカ原産のムラサキカタバミやイモカタバミと大変よく似ていますが花と葉がずっと大きく、オキザリス・ボーウィエィと呼ばれています。かたばみ科では、他にも花色が白、赤、黄などたくさんの園芸種がオキザリスの名で外国から入っていて、どれも性質が強く野生化したものも多く見られます。

ハナカタバミ -縮小.jpg

 

次はひがんばな科で地中海沿岸原産の球根植物スノードロップで、マツユキソウ(松雪草)の別名があります。同じひがんばな科のスノーフレイク(大松雪草)とは別属ですがよく似ています。スノーフレイクはあちこちに野生化したものが見られますが、このスノードロップは栽培されているものだけのように思います。寒さに強く、早春の花とされていますが、これは12月初めにもう咲いていました。

スノードロップ-縮小.jpg

 

災害の多い年でした。私は、ときどき酸素を補給しながらですが、なんとか元気で過ごすことができました。

今年もこのページをご覧いただきありがとうございました。どうぞよい年をお迎えください。

若本孝雄