ヤナギタデです

2010.10.31

写真はたで科の多年草ヤナギタデです。種から芽を出したばかりの赤紫色の双葉を刺身のツマにしたり、アユの塩焼きにつきもののタデ酢に使ったりするのがこのヤナギタデです。もっとも料理店で使うのは栽培用の品種でしょう。写真は休耕田に生えている野生のもので、でも葉をかむとものすごく辛いことを確かめました。「タデ食う蟲も好き好き」というように小さいシャクトリムシのような形をした虫がついていました。

やなぎたで-10-縮小.jpg

 

次はきんぽうげ科の多年草シュウメイギク(秋明菊)です。かつて京都貴船に多く見られたので貴船菊の別名があります。中国原産で花は白のほか、赤紫系統のものもあります。花弁に見えるのは実はがく片だそうです。

シュウメイギク-2-縮小.jpg

 

次はおなじみ、緑色の葉をしたシソです。しそ科の1年草ですが、中国原産の帰化種とは知りませんでした。しそ科はハッカなどのように香りのよいものが多く、シソも良い香りがします。葉の赤いアカジソは梅酢漬けに、写真のアオジソは刺身のツマとしてわざわざ栽培しなくても手近に生えていてたいへん重宝します。でも花を近くでじっくりと見たことは最近までありませんでした。

しそ-縮小.jpg

 

次はシュウカイドウです。これも中国南部から東南アジア原産の外来種で観葉植物のベゴニアと同じ仲間でしゅうかいどう科に属します。花木のカイドウと花色が似ていて秋に咲くから「秋海棠」だそうです。ムカゴ(珠芽)ができるのでこれを採り播きして殖やすことができます。

シュウカイドウ-縮小.jpg

若本 孝雄