フユサンゴです

2010.09.30

写真はなす科のフユサンゴ(別名タマサンゴ)です。ブラジル原産で観賞用に栽培される常緑低木ですが野生化したものが見られます。以前北池近くで見かけたのにここ何年かなくなったと思っていたのですが、今年久しぶりに違うところで赤い実を見つけました。なす科の植物には多いのですがこのフユサンゴも有毒だそうです。

フユサンゴ-2-縮小.jpg

 

次はタデ科の1年草ミチヤナギです。ヤナギの葉に似ていて道端などにふつうに生えているのでミチヤナギです。なにしろ花が径3ミリにも満たないほど小さく、なかなかうまく写真が撮れません。

みちやなぎ-縮小.jpg

 

次はもちのき科の落葉低木ウメモドキの果実です。葉がウメに似ているところからウメモドキで、落葉後も赤い実が美しいので庭木として栽培されますが、これは野生のもので栽培品ほどびっしりと実がつきません。

ウメモドキ-縮小.jpg

 

次はメドハギです。まめ科の多年草で、花はごく小さくなかなかきれいに色づいた花が見られません。メドハギの名は、昔この草の茎を取り、占いに用いる蓍(メトギ)にしたことから生まれたといいます。今ではこれに代わってもっぱら筮竹(ゼイチク)といって竹が用いられます。

めどはぎ-縮小.jpg

 

次はしそ科の1年草イヌコウジュです。3年ほど前までナギナタコウジュがたくさんあったのですが最近少なくなってしまいました。イヌコウジュは別属で代わりにはなりませんが、たくさん生えています。漢方でコウジュ(香薷)というのはナギナタコウジュを花ごと乾かしたもので、解熱および利尿薬とするものです。イヌと名がつくように、イヌコウジュには草に香りもなく、多分薬としても効かないのではないでしょうか。

イヌコウジュ2 - 縮小 - コピー.jpg

 

次はぶな科の落葉高木クリです。野生の木はシバグリと呼ばれ、実は小粒ですが味は栽培種よりもおいしい位でこれからしばらく楽しめます。でも落ちた実を朝早くから狙っている人がたくさんいるので滅多に拾えません。右は6月初めに撮った花です。クリの葉には殺菌作用と皮膚を引き締める作用があるのだそうで、煎じた汁を風呂に入れて湿疹やあせもの薬湯にしたり、濃く煎じて漆かぶれ、虫さされや軽いやけどなどに塗ったりします。

くり-縮小.jpg

若本 孝雄