アキカラマツです 2010.08.15 写真はきんぽうげ科の多年草アキカラマツです。大きな2〜4回の3出複葉ですが、小葉が小さいので大きな葉には見えません。花弁がなく、たくさんのおしべがカラマツの葉のように見えるのが名前の由来だといいますが、私にはそうは見えません。健胃剤とされるセンブリやリンドウ同様に葉をかむと大変苦く、信州高遠藩で昔から高遠草(タカトオグサ)といって薬用にされたことに、第二次大戦中に厚生省が気づき胃腸薬として認められてから、広く知られるようになったそうです。高遠は城址公園のコヒガンザクラが全国的に有名な町ですが、2006年には伊那市に吸収合併されてしまいました。 ![]()
次はばら科の多年草ナガボノアカワレモコウです。ワレモコウの仲間ですが、花穂の形がかなり違います。別所町の公園に咲いていました。三貫清水の緑地にはこれとそっくりで花穂の色が白いナガボノシロワレモコウが野生していて、毎年葉があることは確認していますが、どういうわけかこの3年ほど花が咲きません。近くに生えているオオブタクサなど大型の草に負けてしまっているのかも知れません。 ![]()
次はソクズです。はじめセリ科ではないかと思っていたのですが、調べるうちにスイカズラ科にはめずらしい、草だと分かりました。低木のニワトコの仲間で葉はニワトコそっくりですがこちらは大型の多年草です。葉と根を乾燥させたものは漢方でサクダク(藋)といいリュウマチやはれものに効果があるとされます。 ![]()
次はタコノアシです。べんけいそう科の多年草で08年09月に果穂が「蛸の足」らしくなったところを紹介しましたが、今日のはまだ花の初期のころのものです。レッドデータブックで絶滅危惧U類に指定されている割にはたくさん生えています。径5mmほどの小さい花に花弁はなく5個のめしべと10個のおしべが見えます。 ![]() 若本 孝雄 |