ヒレハリソウです

2010.06.15

写真はむらさき科でヨーロッパ、西アジア原産の多年草、ヒレハリソウです。昭和40年代にコンフリーという名前で健康食品として大ブームをまき起こしたことがあります。私も出張先の宿でテンプラを食べさせられた覚えがあります。その名残で今でも野生化したものが残っています。2004年には厚労省が肝障害を起こすとして摂取を控えるよう呼びかけ食品としての販売を禁止しました。


 

次は北アメリカ原産のきく科の多年草オオキンケイギクです。6、7月ごろ咲く美しい花でよく栽培されていました。花はキバナコスモスに似ていますが葉が違います。繁殖力が強く各地で野生化して生態系に悪影響を及ぼすとして、2006年に特定外来生物法で栽培、販売などが禁止されました。でも知らないで栽培しているのも多く、また鴨川の土手などでは野生化したものがかなり見られます。


 

ヒメジョオンが咲き始めました。北アメリカ原産の1〜2年草で、4月に紹介したハルジオンと同じ仲間で大変よく似ています。ハルジオンは2ヵ月ほど花が早くてやや紅紫がかりつぼみがうなだれているので少ししおらしく見えますが、ヒメジョオンのほうはこんなにはびこるとどうしようもない雑草という感じになってしまいます。


 

次はきく科の2年草コウゾリナです。コウゾリとはカミソリのことで、茎や葉に赤褐色の剛毛があり、触ると手が切れそうだという名前です。鴨川の土手にはたくさん生えていたように思うのですが、今年は少し数が減ったような気がします。


 

下の写真左はヤマグワの実で、田植えが終わる頃に黒く熟してきます。口のまわりを紫に染めながら食べた子供の頃のなつかしい味です。写真の後ろに光っているのは田植えが終わったばかりの田んぼです。右はウスラウメの果実です。北高の西側の植え込みに植えられている木になっていました。


 

次は南池に咲いたハナショウブです。去年は気がつきませんでしたから、去年から今年にかけてどなたかが植えたのではないかと思われます。園芸種でしかも水に浸っている場所なので、このまま育ってくれればよいのですが。


若本 孝雄