カワヂシャです

2010.05.15

写真(左)はごまのはぐさ科の2年草カワヂシャです。川べりなど湿地に生え若葉はレタスのように生で食べられるのでこの名になりました。上尾の原っぱに咲いているのも(写真右)同じものだと思っていたのですが、最近これがオオカワヂシャというヨーロッパ原産の帰化種で、特定外来生物法で栽培や種苗の販売が禁止されているものだと知りました。そういえば宮原駅近くから別所小学校近くまで北に流れる逆川という大きな排水路の一部にオオカワヂシャが物凄く繁茂しています。これがはびこると、カワヂシャが滅亡する恐れがありかなりの県のレッドデータブックで絶滅危惧種などに指定されているようです。三貫清水の湿地では幸いまだたくさん健在です。


 

次の写真は、最近見つけましたがおみなえし科でヨーロッパ原産の1〜2年草ノヂシャです。直径2mmの小さい花がびっしり付きます。これも若葉は食べられます。フランスでマーシュ、イギリスでコーンサラダといって料理の付け合せにするそうです。


 

次はジシバリ(別名イワニガナ)(写真左)とオオジシバリ(同右)です。きく科の多年草で花は大きさを除いてまったく同じといってよいと思います。葉の大きさと形が違います。ジシバリは花後に匐枝を出して殖えるところが見分けのポイントだそうです。


 

次はこれも前2種と同じ仲間のきく科の多年草ニガナ(写真左)とノニガナ(同右)です。ニガナの名は茎や葉を切ると苦味のある乳液を出すことから来ています。ノニガナは一昨年の撮影ですが、去年今年と見ることができませんでした。県によってはノニガナをレッドデータブックで絶滅危惧種に指定していることもあり、なくなってしまったのかと残念に思っています。


 

次はくるみ科の落葉高木、オニグルミの花です。長い穂になってぶらさがるのが雄花、上向きに赤く見えるのが雌花です。10月ごろ食用にされるクルミの実がなります。


 

次はフジの花です。まめ科のつる性落葉木本です。この時期フジが見事な花を付ける名所はあちこちにありますが、三貫清水の緑地や近くでも結構たくさん花がきれいに咲いています。


若本 孝雄