クロッカスです

2010.02.28

写真はあやめ科の球根植物クロッカスです。園芸品種で野生化していて毎年早春に見られるのですが、今年は咲いて3日ほどで誰かに掘り盗られてしまいました。私の持つ野草図鑑には「あやめ科の植物はみな単面葉を持つ」と書いてありますが、クロッカスの仲間とダッチアイリスは野草ではないでしょうが、単面葉ではなくちゃんと葉の裏表がはっきりしています。


 

次は今いちばん多く咲いているオオイヌノフグリです。晴れて日のあたっているときだけ開いています。花冠は4裂して一見離弁花のように見えますが、基部は合着していて合弁花なのだそうです。


 

次はセイヨウアブラナの花です。あぶらな科の2年草で、ヨーロッパから渡来して油を採るために栽培していたものが野性化したといわれています。鴨川の中でたくさん咲いています。実をいいますと、鴨川土手にたくさん生えているセイヨウカラシナと同じものだと思っていたのですが、4〜5日前に咲いているのに気がついて望遠で撮ったところ、どうも葉の様子が色とか形で違うようなのです。セイヨウアブラナではないかと初めて気がついたのです。まだ確信は持てていませんがさらに気をつけて見たいと思います。一般にいわれる「ナノハナ」にもっとも近い種類です。


 

去年2月19日には大宮花の丘農林公苑でマンサクの花がもう満開でした。でも今年は26日現在ようやく咲き始めですから、10日ほど遅いと思います。気温が低かった以外にも何か原因があるのかも知れません。サンシュユも遅れてようやくちらほら咲き始めたところです。

 

若本 孝雄