ツメレンゲです

2009.12.31

写真はべんけいそう科の多年草ツメレンゲです。葉が多肉で細長く先のとがっているのを動物の爪に、またロゼット状に重なっている状態をレンゲ(蓮の花)にたとえた名前だといいます。左は12月に咲いた花穂の様子です。図鑑では花期9〜10月となっていますが、10月ごろから2月ごろまで咲いているような気がします。多年草といっても花の咲いた株は枯れますが、匐枝を出して新しい株を作ります。右上は12月の葉の様子で、右下は3月に撮った葉の様子です。3月ごろの若い株の葉は幅が広くまるで別の植物のように見えます。


 

次はかたばみ科であることは間違いないのですが、名前を決めかねている花です。ほぼ通年咲いているように思います。花の色や長い柄の先の3小葉の形からはオオヤマカタバミといいたいのです。でもオオヤマカタバミは山地にまれに生えるとされ、さいたまレッドデータブックで絶滅危惧U類に指定されているのでは、はてなと思ってしまいます。園芸種のオキザリス・レグネリーが逸出したものかも知れません。お分かりの方がいらっしゃいましたら教えてください。


 

次はヒガンバナの1変種だと思うのですが、確かなことは分からないでいる花です。ヒガンバナは「葉見ず花見ず」といわれるように花時には葉がありませんが、これはちゃんとヒガンバナそっくりの葉を出しています。12月19日にはじめて見かけた花で、来年にかけてもっと気をつけて観察したいと思います。


 

   今年もこのページをご覧くださってありがとうございました。どうぞよいお年をお迎えください。

 

若本 孝雄