ヒヨドリジョウゴの実がなっていました

2009.11.15

写真はなす科のつる性多年草のヒヨドリジョウゴです。以前から赤く熟した果実を見たいと思っていて、先日思いがけず花と果実を見つけたときにはすっかりうれしくなりました。もう一度よい写真を撮りたいと2日後に行ってみたらもう刈り払われたあとでした。でもその後気をつけてみるとあちこちに結構あることが分かってきました。この美しい果実をヒヨドリが好んで食べるからヒヨドリジョウゴ(鵯上戸)だそうです。でもこの果実は人間には有毒だといいますが、鳥には無害なのでしょうか。今は葉が枯れてきましたが、果実はたくさん残っているところを見ると、ヒヨドリが食べるというのが間違いではないかと私は思っています。


 

次は同じなす科で北アメリカ原産の多年草アメリカイヌホオズキです。最近気がついたのですが、日本古来のイヌホオズキよりアメリカイオヌホオズキのほうがかなり多いようです。イヌホオズキは、果実が果軸に散らばって着く点が違うほか、葉の鋸歯(

ギザギザ)も小さくて少ない気がします。果実が黒く熟すころには葉が枯れてしまう株が多いのですが、写真の株は葉も生き生きしていて花もまだ咲いていました。これも果実は有毒だそうです。


 

次はすべりひゆ科の多年草ハゼランです。南アメリカ原産の園芸種として入ったもので、野草図鑑には載っていませんが広く野生化しています。はじけるように開くことを「は(爆)ぜる」といいますが、名前は「爆ぜる蘭」から来たようです。午後3時ごろの2時間ほどしか花を開かないので「三時草」の別名があります。11月中旬にはもう花期が終わったのか花が見られなくなりました。


若本 孝雄