ヒヨドリバナ

2009.09.30

写真はきく科の多年草ヒヨドリバナです。ヒヨドリが鳴く頃花が咲くからこの名がついたというのですが、はて、ヒヨドリはこの頃しか鳴かなかったのかな。秋の七草フジバカマの仲間で花は白いけれどもフジバカマそっくりです。花の上部に白いひげのように見えるのはめしべです。


 

次はいね科ヒエ属のイヌビエ(左)とケイヌビエ(右)です。昔山村でイネに代わる主食として栽培されていたヒエの原種とされています。食用にならないという意味でイヌビエであり、花穂に長いノギ(芒)があるのでケイヌビエです。ヒエの仲間には厄介な水田の雑草として嫌われるタイヌビエもあります。


 

次はウリクサです。ごまのはぐさ科の1年草で、果実の形がマクワウリに似ているとしてこの名前になりました。地面に広がる茎や葉が紫色を帯びています。ごく小さい唇形の花をつけます。


 

1ヶ月半ぶりに三貫清水の緑地を散歩しました。もうすっかり秋です。セイバンモロコシ、アシ、ススキそしてキクイモが花盛りになっていました。

 

ここ2〜3年ヒガンバナの花があちこちにずいぶん殖えた気がします。球根でしか殖えない植物なのでどなたかがせっせと植えてくださっているのかも知れません。

 

大変気になったのはアレチウリです。外来生物法によって種苗の販売や栽培が禁止されている北アメリカ原産のうり科の草ですが、特にここ3年ほど猛烈な勢いで殖えている気がします。鴨川の土手が覆われるのは最初から諦めていました(当会会員の岡本さんは一時苦労して引き抜かれていました)。しかし北池と南池周辺はなんとかしたいと思って、7月末には1本も残さず退治したつもりでした。ところが今はまたすっかりはびこって、花盛りになってしまっています。1年草ですから、8月以降に芽をだしてここまで成長したもののようです。すごい繁殖力です。あきらめるしかないのでしょうか。

 

若本 孝雄