ニワトコの花が咲きました

2009.04.15

写真はニワトコの花で、すいかずら科の落葉低木です。漢名で接骨木と書くことをご存知の方もいらっしゃると思いますが、煎じ薬を骨折などの患部にあてると効果があるといいます。つぼみの時の円錐状の花序はブロッコリーに似ていて、咲くと白い花の雄しべの先が暗赤色を呈します。



次はばら科の落葉小低木で木いちごの仲間のニガイチゴです。2年前に紹介したクサイチゴによく似ています。クサイチゴが3小葉の複葉なのに対し、ニガイチゴは浅く3裂はしますが単葉です。果実はクサイチゴほどおいしくはありません。


 

次はイヌシデの花です。同じかばのき科のハンノキもそうですが、長い雄の花穂がよく目立ちます。雄花が花粉を散らす役目を終えて落ちたあと雌花が果実になって目につくようになります。同じシデ(四手)の仲間にはアカシデもあります。四手とは神前に捧げる玉串につける白い紙のことで、果穂を四手にたとえた名前です。


 

次はタチイヌノフグリです。ごまのはぐさ科の2年草でオオイヌノフグリよりももっと小形で茎が直立します。花も小形で直径3ミリほど。この4弁の花を撮るのはなかなか大変です。


 

4月前半に樹ではニワトコ、ヤマブキ、ナツグミ、ニガイチゴ、ドウダンツツジ、シロヤマブキ、ヤマグワ、ウワミズザクラが咲き始めました。

草ではムラサキサギゴケ、ムラサキケマン、アカネスミレ、スミレ、ノジスミレ、ヒメスミレ、ツボスミレ、ジシバリ、ノミノツヅリ、ミズタビラコ、ムシクサ、イヌナズナ、イヌカキネガラシ、ホオコグサ、ヘビイチゴ、タチイヌノフグリ、キランソウ、シラユキゲシ、ハルジオン、スズメノエンドウ、ツルジュウニヒトエ、カキドオシ、カラスムギ、ワスルナグサ、ダッチアイリス、ジャーマンアイリス、スズメノヤリ、ミツバツチグリ、シバザクラ、スズメノテッポウが咲き始めました。

若本 孝雄