ミツマタの花です

2009.03.31

写真はミツマタ(三叉、三椏)の花です。4裂して花弁のように見えるのは萼です。じんちょうげ科の落葉低木で、枝が三つ、三つと分かれるのでミツマタです。庭木として観賞され、また樹皮は紙、特に紙幣用の高級紙の材料として重要です。以前つぼみのときを紹介しましたが、この木は3月中下旬が花盛りでした。


 

次はヒヤシンスで、ゆり科の園芸球根植物です。前回あやめ科の球根植物クロッカスを紹介しましたが、これらの園芸種は誰かが植えたものなのかよく分からないし、野生化して今後毎年咲き続けてくれるものなのかも分かりません。ヒヤシンスによく似ていて去年紹介したムスカリはもう何年も春に咲き続けています。


 

次はアオキです。みずき科の常緑低木で、三貫清水の緑地など雑木林ではどちらかといえば嫌われ者ですが、斑入りや覆輪の葉などの園芸品種は庭で栽培され、ヨーロッパでは観葉植物として鉢栽培が盛んだといわれています。雌雄異株で、写真の左は雌株の、右は雄株の花です。チョコレート色で4弁の小さい花はよく見るとなかなかきれいです。


 

3月後半には木で、コブシ、ウグイスカグラ、ヒサカキ、アオキ、アセビ、クサイチゴ、クロモジ、タチヤナギ、ヤマザクラ、イヌシデ、アカシデが咲き始めました。最近どなたかが植えたシナレンギョウが満開になったと思ったら、たちまち鳥に食べられてしまいました。

草では、フキ、オランダミミナグサ、カラスノエンドウ、タチツボスミレ、ミミナグサ、ムスカリ、ヒゴスミレ、ヒヤシンス、コオニタビラコ、ケキツネノボタン、シャガ、サクラソウ、ムスカリ、トキワハゼ、カサスゲ、ノミノフスマが咲き始めました。

 

若本 孝雄