ナノハナが咲きました

2009.01.31

写真は緑地近くの畑に咲いているナノハナです。ナノハナは普通3〜4月に咲くとされていますが、ここでは1月上旬から咲いています。厳密にはアブラナ(ナタネ)の花をナノハナというのでしょうが、セイヨウアブラナをはじめ、あぶらな科アブラナ属のハクサイ、コマツナ、キャベツ、カラシナなどを含めてナノハナというようです。写真はハクサイだと思います。


 

 


次はツタバウンランです。ごまのはぐさ科の1年草で緑地近くのお宅の南面した石塀に生えていました。図鑑では花期が6〜8月となっていますが今でもたくさん咲いています。市内にある公園にはたくさんの株があることを知っていたので最近確認しましたが、わずかに1株2輪だけ咲いていました。


 

 


次はタラノキの冬芽の今の様子です。春この芽が伸びだすと山菜の王様といわれるタラノメで、毎年この木は芽を伸ばすたびに折り取られて大変かわいそうな目にあいます。芽の下に幹を取り囲んで丸い輪のようなのが見えます。葉痕(ようこん)といってここに葉柄(ようへい)がついていた痕なのです。点々が見えるのは管束(かんそく)という水や養分が通っていた管の痕です。ここに去年夏に着いていた大きな葉っぱを想像して見てください。葉痕については別項「自然のデータ」「カメラスケッチ」で、管理人の松井さんがたくさん紹介しておられるのでご覧ください。


 

 


緑地近くのお宅の庭のロウバイは12月初めからたくさん咲いていますが、北高西の植え込みのロウバイは1月半ば過ぎにようやく咲き始めました。ウメの花もほとんどがまだ咲いていません。こうして見ると草も木も花期というのが一応はあるのですが、個体による差がとても大きいようです。それに加えて、気温だけでないいろいろの要因が複雑に絡み合うのですから、花の時期というのは予想も困難だし、当たらないことも多いというのもうなずける気がします。

 

先日訪れた公園ではイモカタバミのほかにカタバミの仲間が2種類咲いていましたしヒメツルソバの花がたくさん咲いていました。鴨川土手ではセイヨウカラシナも一部咲き出していました。

若本 孝雄