カリガネソウのおもしろい花です

2008.10.15

最近一風変わったおもしろい花を見つけました。写真がそれです。葉が対生、茎が四角なところからしそ科らしいと見当をつけて最初ニガクサと紹介しましたが、上倉様から指摘を受けて調べなおし、くまつづら科のカリガネソウだと分かりました。前の版は訂正します。多年草ですから去年までもここで咲いていたのでしょうが、今まで気が付かないでいました。雄しべと雌しべが、上に長く曲がって突き出しています。


 

次はおもだか科の多年草オモダカです。背の高い葉を人の顔に見立てた「面高」なのです。早くから花が咲いていたかも知れないのですが、稲刈りの終わった田んぼで見つけました。食用にするクワイはこれの栽培品種で球茎がうんと大きいものです。


 

次はアシです。いね科の大型多年草で、三貫清水の緑地の休耕田を覆いつくすほど茂っています。別名をヨシといい、アシが本当だけれども「悪し」に通ずるのでこれを嫌ったという説があります。「豊葦原の瑞穂の国」からも私はこの説に賛同したいと思いますが、一方でこの茎から作ったすだれ(簾)をよしず(葦簀)というので、困ってしまいます。10月に入って休耕田は、このアシをはじめとする草が刈り払われてすっかり明るくなりました。


 

10月前半に花の咲き始めた草はミチヤナギ、アシ、サヤヌカグサ、ルリフタモジ、ヤブマメ、セイタカアワダチソウ、オモダカ、タウコギ、ヒメツルソバ、ウシノシッペイです。また草丈は小さいけれども、ハコベ、ホトケノザ、ナズナ、タネツケバナなど春の花が返り咲きしているのが結構たくさん見られます。

 

樹ではチャ、キンモクセイ、ギンモクセイ、コウヤボウキが咲き始めました。

 

若本 孝雄