タコノアシが「蛸の足」らしくなりました

2008.09.30

写真はべんけいそう科の多年草タコノアシです。レッドデータブックで絶滅危惧U類に指定されていますが、三貫清水の緑地と周辺では今のところ大変元気です。花期が終わりに近づくにつれ、花穂が伸びて「蛸の足」らしい草姿になってきました。べんけいそう科の草は多肉質のものが多いのですが、タコノアシは例外です。


 

次はヤハズソウです。道端などにふつうに見られるまめ科の多年草で、葉は3小葉からなる複葉ですが、小葉の先をつまんで引っ張ると矢筈の形にちぎれることからヤハズソウの名がつきました。同じ仲間に、小葉の幅が広くて先がへこむマルバヤハズソウというのもあって、これも花が咲き始めました。


 

次の写真はたで科の多年草サクラタデです。花つきが少しまばらすぎるような気もしますが、草姿や花弁の色などからやはりサクラタデだと思います。日本産のタデの仲間では一番きれいな花だといいます。同じたで科の1年草のヤナギタデも咲き始めました。こちらは葉に強い辛味があります。芽タデを刺身のつまにしたりアユの塩焼き用のタデ酢を作ったりするために、いくつかの品種が栽培されます。「蓼喰う蟲も好き好き」のタデです。


 

 

9月後半に花の咲き始めた草はスズメウリ、ヨモギ、ヤハズソウ、チカラシバ、ミズガヤツリ、イヌコウジュ、シロザ、ハシカグサ、ケイヌビエ、サクラタデ、ヤナギタデ、マルバヤハズソウ、シラヤマギク、ヒヨドリジョウゴ、アキノノゲシ、ホトトギス、ホテイアオイ、ミゾソバ、ヌカキビ、ススキ、オギ、アキノウナギツカミ、コブナグサ、ハナカタバミ、トダシバ、トネアザミ、ニガクサです。

 

樹ではヌルデが咲きました。

 

若本 孝雄