フウセンカズラです

2008.08.31

写真はつる性の1年草フウセンカズラです。空気でふくらんだ果実はなるほど風船の名にぴったりですが、これで、種子を羽根突きの玉にする高木のムクロジと同じ、むくろじ科とは驚きです。風船の中で熟した種子が硬いところはムクロジに似ています。


 

次はばら科の多年草、キンミズヒキです。細長い花穂をたで科のミズヒキにたとえた名前ですが、全く別の草です。きれいな草ですが、2年ほど前に帰化植物と間違えられて抜き取られてから、数が減ってしまいました。


 

先日コミカンソウに似た草を初めて見つけて調べてみると、私の持っている図鑑には載っていませんが、ナガエコミカンソウという、とうだいぐさ科でアフリカ原産の帰化1年草だと分かりました。下の写真がそれです。都市のヒートアイランド現象と関係がありそうで、近年急激に増えているそうです。果実の柄が長いのでナガエとついたようです。ツマグロヒョウモンという、従来東日本ではほとんど見られなかった幻の蝶が、最近関東でもたくさん見られるようになった(馬場一秋さんのページ参照)ということなど、地球温暖化がさまざまな異変を起こしているようで、大変気になります。


 

8月後半に花の咲き始めた草はキクイモ、メドハギ、シナガワハギ、ホソバヒメミソハギ、キツネノマゴ、クズ、オオアレチノギク、ブタクサ、ヒガンバナ、マメアサガオ、ヤブラン、キンエノコロ、アキノエノコログサ、ケアリタソウ、ナガエコミカンソウです。

 

樹ではクサギ、クコが咲き始めました。アオハダの実が赤く色づいてきましたが、例年より数が少ないようです。

 

若本 孝雄