ニガナです

2008.05.31

写真はきく科の多年草ニガナで、直径15mmほどの頭花をたくさんつけ、それぞれの頭花に1枚の花弁を持つ舌状花が5〜6個あります。茎や葉を切ると苦味のある乳液を出しますが、これをウサギなどは好むのだそうです。


 

次はけし科でヨーロッパ原産の1年草ナガミヒナゲシです。栽培されるポピーの仲間のひとつですが、野生化してどういうわけかここ1〜2年猛烈な勢いで繁殖しているような気がします。帰化植物としてセイヨウタンポポなど、私は気にしていませんが、ナガミヒナゲシの異様な殖えようにはどこか不気味な感じがしています。


 

次はきく科の多年草ホオコグサです。花後に冠毛が蓬(ホオ)けだつからホオコグサだそうです。一般には母子草と書いてハハコグサといわれますが、正しい標準和名はホオコグサです。春の七草のひとつでオギョウと呼ばれます。地方によっては草餅を作るのにヨモギの代わりにこの草の葉を用いるそうです。黄色のツブのように見えるそれぞれが頭花と呼ばれる数十個以上の花の集合ですから、ここに写っているだけで数千個の花があるわけです。すごいとは思いませんか。


 

5月後半に花の咲き始めた草は、マメグンバイナズナ、ノビル、オオバコ、フトイ、チチコグサモドキ、カモジグサ、ユキノシタ、カキツバタ、ネズミムギ、ゼニアオイ、ムラサキカタバミ、クサイ、オランダガラシ、クリサンセマム、ミコシガヤ、アオカモジグサ、キショウブ、ムラサキツユクサ、ドクダミ、コウゾリナ、ホオズキ、クマツヅラ、シラン、オオヤマカタバミです。

 

樹ではウツギ、ヤマモモ、ナツハゼ、スダジイ、モミジイチゴ、マユミ、イタチハギ、クスノキ、アオハダ、スイカズラ、ガマズミ、アカメヤナギ、センダン、ピラカンサ、ナワシロイチゴ、イボタノキ、イヌビワが咲き始めました。

 

若本 孝雄