キウリグサが咲きました

2008.03.31

写真はむらさき科の2年草、キウリグサです。葉を揉んで嗅ぐとキウリの匂いがするからキウリグサなのです。覚えやすい名前のひとつです。花をよく見ると、春の花壇用小形草花でおなじみのワスルナグサの花をそっくりそのまま直径3mmにも満たないほどに縮めた、ごく小さいものです。花穂の先はサソリの尾のように巻いていて、下から花が咲きあがるにつれてほどけていきます。


 

 


次はきく科の2年草、コオニタビラコです。水田などの湿地が大好きで、三貫清水の緑地のそばの水田で春耕前に撮りました。春の七草にいう「仏の座」とはこれのことだというのが定説です。標準和名をホトケノザという、しそ科の草とは全く別物です。


 

 


次はアセビです。つつじ科の常緑低木で、葉は互生ですが枝先に集まってつくので輪生のように見えます。花穂は垂れ下がり、スズランに似た白い花が下向きにたくさん咲きます。馬酔木と書くのは馬が食べると酔ったようになるからだそうで、きれいですが有毒植物です。奈良公園にアセビの木が多いのは、有毒なことを知っているシカが食べないからだといわれます。


 

 


3月後半に花の咲き始めた草は、ハナニラ、オランダミミナグサ、ミミナグサ、ショカッサイ、ノゲシ、キウリグサ、ハコベ、オドリコソウ、シバザクラ、セイヨウカラシナ、タチツボスミレ、シャガ、カラスノエンドウ、アミガサユリ、ヒゴスミレ、スノーフレイク、ムスカリ、トキワハゼ、カントウタンポポ、コオニタビラコ、ノミノフスマです。

 

樹ではミツマタ、ウグイスカグラ、ボケ、アオキ、ヒサカキ、コブシ、イヌシデ、ヤマザクラ、カツラが咲き始めました。

 

若本 孝雄