遅れましたがススキです

2007.12.15

 

1ヵ月ほど遅くなってしまいましたが、写真はススキです。いね科の大型多年草です。秋の七草ではオバナ(尾花)の名で登場します。この花は秋のお月見には、ダンゴ(団子)、キヌカツギ(衣被)とともに欠かせないものです。

この仲間はカヤと総称され、カヤブキ(萱葺き)屋根に用いられる大変重要な材料なのです。葉のふちには小さい上向きのトゲが多く、うっかり触ると手を切ります。


 

 


次はハギと呼ばれる仲間の、まめ科の多年草2種の果実(マメ)です。ハギの類の代表は秋の七草のヤマハギで木本に属しますが、草本でも茎の基部が木質化するものが多く、木と草の中間のような姿をしています。


 


 


上段はヌスビトハギです。この特異な名前は、果実を、抜き足差し足で歩く盗人の足跡に見立てたものだというのですが、どう見ると足跡に見えるのかさっぱり分かりません。種子(マメ)が1個入った莢が2個、ほんの1点で連なっています。

下段はアレチヌスビトハギです。ヌスビトハギが日本古来とされるのに対しアレチヌスビトハギはアメリカ原産です。莢が3〜6個連なっていて、莢間の継ぎ目がヌスビトハギより広くなっています。

どちらも莢の表面に曲がった毛がたくさん生えていて、動物の体に付いて種子を散布します。ズボンにべったりたくさん付くと、取るのに大変苦労します。

 

 

スイセンの花が咲き始めました。緑地のそばのお宅の花壇では早咲きのスノードロップがたくさん咲いています。

 

若本 孝雄