カラスウリとスズメウリです

2007.11.30

 

今日はまず、うり科つる性の草2種の果実を紹介します。


 


 


上段はカラスウリです。多年草で雌雄異株です。果実と地下の塊根ともに、薬草として有用です。

下段はスズメウリです。1年草で雌雄同株です。実は熟すと白くなります。

どちらもこの時期には葉がほとんど枯れています。カラスが赤い実をついばむからカラスウリ、白く熟した実がスズメの卵に似ているからスズメウリという説がありますが、私は、まめ科のカラスノエンドウ、スズメノエンドウと同じで、果実の大きさでカラスとスズメになったと単純に考えています。

 

 

次はガマズミの実です。すいかずら科の落葉低木です。毎年たくさんの実がついていたのに、ここ2年ほどあまりつきません。この実を好んで食べる小鳥たちも寂しがっているでしょう。実は生食もできますが、果実酒にしたほうがよいようです、


 

 


11月後半には樹で、ビワの花が咲き始めました。

 

昨年はドングリがほとんど落ちていませんでした。今年はコナラのドングリはどっさり落ちていましたが、クヌギの大きいドングリはほとんど落ちていませんでした。

ドングリの実つきは気象条件に左右されると思われますが、コナラが花の咲いた年の秋に実るのに対して、クヌギは2年目の秋に実ることも関係がありそうです。

 

若本 孝雄