チカラシバ

2007.10.31

 

写真はチカラシバです。いね科の多年草で、そのままビン掃除に使えそうな、ブラシのような紫がかった花穂をつけます。

 

人の力では容易にちぎれないほど茎が強く、土にしっかり根を張ってほとんど引き抜けないことから、チカラシバという名になりました。

 

晩秋に草むらを歩くと、ズボンにチカラシバの実がたくさん付いて閉口します。


 


次はヤブマメです。まめ科のつる性多年草です。

 

2年前に紹介したツルマメとよく似ていますが、花期が少し遅く、3小葉の幅が広く、花がやや白っぽく見えます。鞘の中の種子はふつう3個です。

 

ツルマメはダイズの原種とされ、種子はふつう2個です。


 

 


10月後半に花の咲き始めた草はナギナタコウジュ、フジバカマ、キチジョウソウ、ヤナギタデです。

 

ヤナギタデは前から咲いていたのかも知れませんが今回確認しました。このあたりにも、少ないけれどあると聞いていました。料理で刺身のツマやアユの塩焼き用のタデスなどに用いられ、辛味が強烈で栽培もされます。

 

樹ではシロダモ、コウヤボウキ、ヤツデがさきはじめました。

 

若本 孝雄