コブナグサという愛らしい草です

2007.10.15

写真はコブナグサです。いね科の1年草で葉の形を小鮒になぞらえたとされていますが、大変愛らしい草です。

 

いね科の草は大変多いのですが花が全く地味なので、名前を当てる(同定するといいます)のが難しいのです。私はコブナグサだけは1度で覚えてしまいました。

 

伊豆七島の八丈島の名産品に黄八丈という織物があります。絹布に黄、茶などを縞模様に染め上げて、独特な深みと、粋な味わいがあって有名です。近頃は化学染料を用いたものもあるようですが、本物は土と植物染料を用いるのだそうで、黄色の染料として、このコブナグサが用いられているのです。八丈島ではカリヤスというそうです。


 

 


次はアキノノゲシです。きく科の1〜2年草です。ノゲシと名のつく草にはノゲシ(別名ハルノノゲシ)やオニノゲシなどがあります。まだたくさんのつぼみが見えます。これからいっぱい咲いてくれるでしょう。


 

 


10月前半に花の咲き始めた草は、ヤブマメ、アメリカセンダングサ、ヨメナ、セイタカアワダチソウ、ヌカキビ、オギです。

 

樹ではキンモクセイ、ギンモクセイ、キヅタ、チャが咲き始めました。

 

最近また、北池にカルガモがしょっちゅう来るようになりました。11日には2組のつがいが来ていました。

 

若本 孝雄