クズの花がたくさん咲きました

2007.09.15

写真はクズの花です。秋の七草のひとつで、まめ科のつる性多年草です。

 

太くて長く伸びるつるを縄代わりに用いたり、地下の太い根から良質の澱粉をとり葛餅にしたりして、昔は大変有用な草だったようです。ただし、猛烈に繁茂するので始末に負えなくなることも多いのです。アメリカが飼料作物として日本から大量に種子を輸入しましたが、のちに野生化して町中にはびこり大弱りしているそうです。

 

クズの名は大和の国の栖(くず)という地名に由来し、ここの人が葛粉を作って売り歩いたためといわれます。

 

今は葛粉も片栗粉もジャガイモ澱粉にすっかり取って代わられています。

 


 

 


次はセイバンモロコシです。北アフリカ原産のいね科モロコシ属の多年草で、第2次大戦後全国に急速に広がり厄介な雑草として嫌われています。

 

花穂が出る前の草姿はススキにそっくりですが、花は全く違います。

 

鴨川の土手では7月に雑草の刈り払いが行われますが、その後他の草に先駆けてたくさん繁ってきます

 


 

 


9月前半に花の咲き始めた草はカナムグラ、ジュズダマ、アゼガヤツリ、フィゾステギア、クワクサ、エノキグサ、ホソアオゲイトウ、ヒメムカシヨモギ、イノコヅチ、シラヤマギク、アレチヌスビトハギ、アレチウリ、アキノノゲシ、オオブタクサ、ヤブタバコ、ホウキギク、ホトトギス、ヤブツルアズキ、アキノエノコログサ、ヨモギ、マルバルコウソウです。

 

樹ではクコが咲き始めました。

 

若本 孝雄