セリの花が咲きました

2007.07.15

写真は「春の七草」の筆頭に出てくるセリで、今たくさん花が咲いています。春の摘み草の代表として食卓を賑わすことの多い草で、みなさんよくご存知ですが、今はもう食べられません。せり科の多年草ですが、花は案外ご存じない方もいらっしゃると思ったので、紹介することにしました。右下に見える大きい葉はセリでなくヤマノイモです。


 

 


次はぶどう科のつる性多年草のヤブガラシですカラシと名のつく植物には、イヌガラシ、カキネガラシ、カラシナなどたくさんありますが、これらのカラシは「芥子」なのです。ところがヤブガラシは、始末の悪いほど繁茂して藪を枯らすほどだというので、「藪枯らし」なのです。


 

 


次はたで科の多年草のイタドリです。私は山口県の生まれですが、子どもの頃この草をスカンポといいました。春太い若芽を折ると、ポンといい音がして取れ、皮を剥いて食べると酸い味がしてオヤツ代わりになりました。利尿などの薬草として使われることがあります。関東ではスイバのことをスカンポというようです。


 

 


7月前半に花の咲き始めた草は、ジャノヒゲ、ヘクソカズラ、シマスズメノヒエ、チドメグサ、ミズヒキ、エノコログサ、ヤブジラミ、ネジバナ、シナガワハギ、ツユクサ、セリ、オシロイバナ、メヒシバ、ヤブカンゾウ、イヌホオズキ、ハエドクソウ、オニドコロ、ママコノシリヌグイ、ヌマトラノオ、カラスウリです。

 

樹ではエビヅル、サカキ、ツタが咲き始めました。

 

昨年9月15日に、鴨川の土手がアレチウリに覆い尽くされて、他の草が絶えないかと心配だと書きました。今年7月9日の毎日新聞夕刊では、アレチウリの繁茂で多摩川の中下流でアシが倒れて、アシを巣に使うツバメがねぐらを失っていると報道されました。三貫清水の緑地での今年のアレチウリの繁殖は、鴨川の土手では昨年ほどではなさそうですが、休耕田のアシ原で猛烈です。

 

若本 孝雄