フランネルソウが咲いています

2007.06.15

写真はなでしこ科の多年草フランネルソウ、別名スイセンノウです。柔らかい毛の密生している葉の感触が、フランネル(略称ネル)という布にそっくりなのです。園芸品種とされているようで野草図鑑には載っていません。日本名では、枝分かれした茎に1花ずつしかつけないのでヒトリムスメと呼ぶこともあるそうです。


 

 


次はノカンゾウです。去年7月に紹介した八重咲きのヤブカンゾウの兄弟分で、一重咲きの花です。ゆり科ワスレグサ属で、属の学名をヘメロカリスといいますが「1日の美」という意味で、花が1日花なのです。


 

 


次はドクダミです。どくだみ科の多年草です。草全体によくない臭気があって毒草かと思われがちですがどうして、反対に毒や痛みに効く薬草で、「毒矯め(ドクタメ)」から転じた名前だそうです。乾燥させると10種の薬効を持つ「十薬」と呼ぶ民間薬となりますし、生でも、てんぷらにすると臭気がなくなり、おつな味になります。


 

 


6月前半に花の咲き始めた草は、アレチギシギシ、ノカンゾウ、フランネルソウ、ホオズキ、アカンサス、ハキダメギク、ヒメジョオン、キバナコスモス、コモチマンネングサ、ミツバ、フトイ、ツルマンネングサ、ミチヤナギです。

 

今年はとうとう、キンランの花が見られませんでした。残念ですが絶えてしまったのでしょうか。

 

樹ではガクアジサイ、ウメモドキ、ムラサキシキブ、クリ、アジサイ、ヤマアジサイ、イボタノキ、イヌツゲ、ハクチョウゲ、イヌビワ、スダジイ、クマノミズキが咲き始めました。

 

若本 孝雄