コブシの花がたくさん咲きました

２００７．０３．３１

写真はコブシです。もくれん科の落葉高木です。昨年はほとんど花が咲きませんでしたが、今年はどっさり咲きました。やはりとても嬉しいものです。白い花の咲くこの仲間にはシデコブシやハクモクレンなどありますが、コブシは６枚だけの花弁なので見分けられます。果実が小児の拳に似ているのでコブシです。

次はクロモジの花です。淡い黄色でごく小さく目立たない花ですがこまかく見るとなかなかきれいです。くすのき科の落葉低木です。くすのき科の樹に共通するのは樹全体に芳香があることで、クロモジも材に香りがあり、高級和菓子に添えられる楊子に使われます。楊子を「黒文字」ということがあります。

次はウグイスカグラです。すいかずら科の落葉低木です。ウグイスは鳥のウグイス（鶯）から来ていることは間違いないと思いますが、カグラは、神を祭る時に奏する舞楽の「神楽」とはあまり関係ないようです。

３月後半に花の咲き始めた草は、ノースポール、ヒメオドリコソウ、ヘビイチゴ、シャガ、タチツボスミレ、カラスノエンドウ、キウリグサ、ノミノフスマ、ムラサキサギゴケ、セイヨウタンポポ、カタバミ、ムスカリ、シラユキゲシ、ツメクサ、ハナイバナです。

樹では、クロモジ、イヌシデ、クサイチゴ、ヤマザクラ、ドウダンツツジ、クサボケが咲き始めました。

若本　孝雄