シロダモの実と花です

2006.11.30

前回「クヌギやコナラのドングリをはじめ木の実が異常に少ない」と書きました。写真のシロダモ(くすのき科常緑高木)は今年珍しく赤い実がたくさん付いた例外です。毎年1つか2つしか実が付かなかったのです。写真の下半分に黄色がかって見えるのは花です。去年の花から今年熟した実と、今年咲いた花とが、同時に見られるのは、珍しい樹です。

 


 

 


次はウシハコベで、今また結構たくさん咲いています。なでしこ科多年草でハコベに比べて全体に大形なのでウシの名が付きました。下に赤く見えるのはイヌタデです。


 

 


次はヤツデの花です。うこぎ科の常緑低木で、雑木林には似つかわしいとは言えないのですが、鳥が種を運んで来るのでたくさん生えています


 

 


11月後半ともなると、さすがに花の咲き始めた草も樹もありません。咲き始めたのはなくても、まだ結構たくさんの草や樹が花を見せます。

 

三貫清水の雑木林の中には、高さ十数メートルもあるアカマツの大木が10本ほどありました。去年ごろから枯れ死にするのが見られ、今年数本も枯れました。周辺でも北高グラウンドや民家の玄関先で、枯れたあわれな姿を見かけます。マツクイムシのせいでしょうか。手の打ちようがないのが実情です。

若本孝雄