キチジョウソウの花です

2006.10.31

写真は、咲き始めたキチジョウソウ(吉祥草)です。ゆり科の常緑多年草ですが、目立たない場所に咲くのであまり知られていません。吉事があると咲くという伝説がありますが、三貫清水の緑地には毎年吉事があるのでしょう。


 

 


次はイヌタデです。たで科の1年草で、料理に用いられる辛味の強烈なヤナギタデに対して、辛味がないのでイヌタデなのです。この花と実をしごいて、ままごとで赤飯に見立てたのでアカマンマとかアカノママという別名があります。


 

 


次はミゾソバです。同じたで科の1年草で、葉の形を下から見ると牛の顔そっくりなのでウシノヒタイという別名があります。田んぼのあぜや、休耕田など湿気の多いところに群生しています。22日付けの管理人松井さんのページのすごい写真で、こりゃかなわないと思ったのですが、合わせて見ていただくのもいいかと思って予定どおりにここに載せました。


 

 


10月後半に花の咲き始めた草は、キチジョウソウ、ササガヤ、ヌカキビ、ツワブキです。

 

ヒガンバナの花が終わったと思ったらもう葉が出てきました。花の咲いているときは葉がなく、葉の見られるときは花がないので、ハミズハナミズ(葉見ず花見ず)の別名があります。ヒガンバナにはそのほか500種ほどの異名があるそうです。

 

南池の近くで、ヌスビトハギの実がたくさん見つかりました。アレチヌスビトハギは前から確認していましたが、ヌスビトハギは(花は終わっていますが)初めて見ました。

 

今年はナギナタコウジュが全然見られず残念です。

 

樹ではヤツデ、コウヤボウキ、サザンカが咲き始めました。

若本孝雄