フジバカマが咲きました

2005.10.31

萬葉集に、歌人山上憶良の「秋の野の花を詠む歌二首」として

 秋の野に 咲きたる花を(および)折り かき数ふれば七(くさ)の花

 萩の花 尾花 (くず)花 (なで)(しこ)の花 女郎花(おみなへし) また藤袴 朝貌(あさがほ)の花

とあります。

 

写真はその「秋の七草」のひとつ、きく科の多年草のフジバカマです。これだけが日本古来の花でなくて、古くに香草として中国から渡来したとされます。

 

レッドデータブックで絶滅危惧U類に指定されています。でも三貫清水では健在です。


                                                     

 


次の写真はナギナタコウジュです。しそ科特有の強い香りがある1年草で、花穂が弓形に反り返るのでこの名前がつきました。コウジュは香薷でこの仲間の中国名です。

 


 

 


10月後半に花の見られた草は、セイヨウタンポポ、カタバミ、トキワハゼ、ノゲシ、ムラサキツユクサ、アカツメクサ、ハキダメギク、ミチヤナギ、イヌタデ、ツユクサ、コニシキソウ、ママコノシリヌグイ、オオニシキソウ、エノコログサ、コセンダングサ、ミズヒキ、オシロイバナ、シナガワハギ、セイバンモロコシ、オヒシバ、キクイモ、イヌビエ、メヒシバ、コメヒシバ、キツネノマゴ、ゲンノショウコ、フィゾステギア、キンエノコロ、イノコヅチ、ホソアオゲイトウ、カナムグラ、チヂミザサ、ヤブラン、カゼクサ、チカラシバ、ホウキギク、ヌマガヤツリ、アレチウリ、ヨモギ、アシ、アキノノゲシ、イシミカワ、ヤブタバコ、タマスダレ、イヌコウジュ、シロザ、クワクサ、オオケタデ、ノハラアザミ、ミゾソバ、タマガヤツリ、アキノウナギツカミ、エノキグサ、アシ、ススキ、オギ、ヤブマメ、コブナグサ、ホソバヒメミソハギ、ウリクサ、スベリヒユ、オオバコ、セイタカアワダチソウ、ヨメナ、ヤクシソウ、ホトトギス、フジバカマ、キチジョウソウ、ナギナタコウジュ、ツワブキです。

 

樹木ではヤツデの花が咲き始めました。

若本孝雄