アカンサスの花穂が切り捨てられてしまいました

 

写真はアカンサスという、花穂の高さ1.5m以上にもなる大形の草花です。ヨーロッパ南部地中海付近の原産で、明治末に渡来しました。日比谷公園では観賞用にたくさん栽植されています。きつねのまご科の多年草で根生葉は長さ60cmくらい、濃緑色のアザミに似た葉形を持つので、ハアザミの別名があります。葉形はギリシャ建築の柱の模様として有名です。

6月に入ってようやく下部の数輪が咲き始めたので、4日の10時ごろ撮影しました。同日13時ごろ花のもっと細部を撮ろうと思って行ったら、花穂が元近くからばっさり切られてそばに捨てられてしまっていました。なんとも情けない思いです。もう1本小さい花穂があるのでこれは上まで咲かせてやってほしいものです。

  


 


6月前半に花の見られた草は、オオイヌノフグリ、ハコベ、ノースポール、カントウタンポポ、セイヨウタンポポ、スズメノカタビラ、カタバミ、ナズナ、タチイヌノフグリ、ツメクサ、ケキツネノボタン、トキワハゼ、ムラサキサギゴケ、キランソウ、ツルニチニチソウ、ギシギシ、ノゲシ、イヌガラシ、オニタビラコ、イモカタバミ、ウシハコベ、ホオコグサ、ハルジオン、ハナイバナ、カキネガラシ、カズノコグサ、ジシバリ、アメリカフウロ、オニノゲシ、オヘビイチゴ、タガラシ、シラスゲ、スズメノチャヒキ、スイバ、ハイアオイ、オヤブジラミ、カラスビシャク、ムラサキツユクサ、アカバナ、イ、ヒルザキツキミソウ、コヒルガオ、シラン、ゼニアオイ、アカツメクサ、シロツメクサ、オオバコ、オオヤマカタバミ、ニワゼキショウ、ミコシガヤ、ホオズキ、ヘラオオバコ、ユキノシタ、イチゴツナギ、クサイ、ウキヤガラ、コナスビ、クリサンセマム、キショウブ、ウラジロチチコグサ、チチコグサモドキ、カモジグサ、ネズミムギ、ゴウソ、ノビル、ムラサキカタバミ、ドクダミ、マメグンバイナズナ、ノハナショウブ、フタリシズカ、キバナコスモス、ハキダメギク、ミチヤナギ、アカンサス、ミツバ、イヌタデ、クサヨシ、ツユクサ、ヒメジョオン、コウゾリナ、ミゾコウジュ、コモチマンネングサ、アレチギシギシ、スカシタゴボウ、ヨウシュヤマゴボウ、コニシキソウ、オオイヌタデです。

 

樹木ではアジサイ、ガクアジサイ、ヤマアジサイ、イヌツゲ、ネズミモチ、ムラサキシキブ、ノリウツギ、イイギリ、クリ、シモツケ、エビヅルが咲き始めました。

 


上の写真のノリウツギは、ウツギの名がついていますがゆきのした科でアジサイの仲間です。枝から和紙を漉くときに使う糊を取ったことからノリ、枝が中空なのでウツギ、でノリウツギなのです。アジサイの仲間は葉が対生です。ノリウツギは葉が3輪生することが多いので大変めずらしいのです。3輪生する枝と咲き始めた花とを一緒に撮りたかったのですが無理でした。

若本孝雄