カラスビシャクが咲いています


下の写真は最近咲き始めたカラスビシャクです。さといも科に特有の仏炎包を持ち3小葉の中心と葉柄にむかごをつけます(この時期ではまだついていません)。漢方ではハンゲ(半夏)と呼び、せき止めなどにします。

 

    

 

5月前半に花の見られた草は、オオイヌノフグリ、ハコベ、ホトケノザ、ノースポール、カントウタンポポ、セイヨウタンポポ、ヒメオドリコソウ、スズメノカタビラ、ミミナグサ、カタバミ、ナズナ、キウリグサ、カラスノエンドウ、タチイヌノフグリ、ショカッサイ、ハナニラ、ツメクサ、ケキツネノボタン、ムシクサ、トキワハゼ、ヘビイチゴ、ムラサキサギゴケ、キランソウ、ツルニチニチソウ、シャガ、カラシナ、スズメノエンドウ、ギシギシ、ノゲシ、ヤエムグラ、オランダミミナグサ、ノミノフスマ、ノミノツヅリ、イヌガラシ、オニタビラコ、カサスゲ、オランダガラシ、カラスノカタビラ、イモカタバミ、ウシハコベ、ホオコグサ、ハルジオン、カスマグサ、ノボロギク、ハナイバナ、スズメノヤリ、スズメノテッポウ、イヌカキネガラシ、カズノコグサ、スズラン、ホウチャクソウ、ジシバリ、アメリカフウロ、オニノゲシ、チガヤ、アヤメ、オヘビイチゴ、タガラシ、ホソバノアマナ、シラスゲ、スズメノチャヒキ、スイバ、ハイアオイ、オヤブジラミ、カラスビシャク、ムラサキツユクサ、アカバナ、ウマノアシガタ、イ、ヒルザキツキミソウ、コヒルガオ、シラン、キンラン、ゼニアオイ、アカツメクサ、シロツメクサ、オオバコ、オオヤマカタバミ、ニワゼキショウ、ミツバツチグリ、ミコシガヤ、ホオズキ、ヘラオオバコ、ユキノシタ、イチゴツナギです。

 

ノミ(蚤)というのは今の若い人には縁遠い虫かも知れません。昔は咬まれてずいぶん難儀したものです。また小さいものの表現に使われました。奥さんのほうが大きく旦那のほうが小さいのを「蚤の夫婦」といいますが、ノミの雄は雌よりかなり小さいからなのです。

 

ノミノフスマという草の花がたくさん咲いています。5つの花弁がそれぞれ深く2つに裂けて10弁のように見えて、ハコベをうんと小型にしたように見えますがこれがなかなかきれいなのです。

 

似たような草にノミノツヅリというのがあります。ノミノフスマと違って花の5弁は切れ込みません。ミミナグサにちょっと見が似ていますが、うんと小形なのでやはりノミと名づけられたのでしょう。

 

ノミノフスマもノミノツヅリも、またハコベもミミナグサも、みななでしこ科です。フスマは衾すなわち布団を、ツヅリは衣服を意味する言葉です。「蚤の布団」、「蚤の着物」ということです。

 

ウマノアシガタの、それも八重咲きの花が5月2日に2輪咲きました。でも4日に見たら根こそぎ掘り取られていました。残念です。

 

樹木ではムクノキ、ミズキ、サワフタギ、ハリエンジュ、サンショウ、ヤマモモ、ナナカマド、オニグルミ、タニウツギ、ピラカンサ、マユミ、ツルウメモドキ、アオハダ、ノイバラ、エゴノキ、スダジイの花が咲き始めました。

 

若本孝雄