ヤマカガシ

 池をヤマカガシが泳いでいました。 山沿いの田んぼや川沿いなどの水辺によく棲(す)んでいるヘビです。泳ぎが上手で、カエルやオタマジャクシ、魚などを好んで食べます。最近はカエルが少なくなったので、数が減っているそうです。

 ヤマカガシが見られるようになったということは、三貫清水に自然が戻ってきていることの現れだと思います。

 体長は70〜150cm 。写真のヤマカガシは80cmほどでしょうか。体色はなかなかカラフルで、褐色の地色に黒、赤、黄、深緑が混ざります。

 性格はおとなしいのですが、毒を持っているので、捕まえたりしないでください。


シオカラトンボ

 シオカラトンボが交尾していました。上にいるのが雄(おす)、下が雌(めす)です。シオカラトンボ特有の空色をしているのは雄で、雌は黄色に黒線の入った色をしています。右の写真は雄です。


ベニシジミ

 きれいな色をしていますね。ベニシジミです。シジミ蝶は非常にたくさんの種類がありますが、それぞれの種類ごとに個性的でしっかり自己主張しています。

 ベニシジミは年に2〜5回発生します。春と秋に発生するものが一段と色鮮やかです。


イチモンジチョウ

 羽に白い筋が1本あるのでイチモンジチョウといいます。林の周辺でよく見られます。羽を広げて止まっていることが多いので、すぐに見つけられると思います。
 (ミズジチョウという蝶もいて、これは羽に3本の白い筋があります)


ショウリョウバッタ

 この時期、三貫清水の草むらを歩くと、足もとから次々とショウリョウバッタが飛び立ちます。雌(メス)の成虫は体長8cmほどもあります。大型バッタの代表格の一つです。

 後ろ足を重ねて持つと、おじぎするようにコクンコクンと頭を上げ下げします。その姿が杵(きね)と臼(うす)で米をつく動作に似ているので、コメツキバッタともいいます。


アブラゼミ

 おなじみのアブラゼミですが、外国に持っていくと、「おー、これは珍しい!」と喜ばれるそうです。

 なぜかというと、世界にセミの仲間は2000種類以上いるそうですが、ほとんどのセミは羽が透明で、アブラゼミのように羽に色がついているのは珍しいのだそうです。

 ところで、何年前のことか忘れましたが、アブラゼミを捕って、近所の小学生にあげたら、「ワァー、こわい!」と言って、手に取りませんでした。セミをさわったことのない小学生が多いんですね。