リョウブ

 季節は梅雨に入りました。三貫清水の林で咲いている花はめっきり少なくなりました。

 リョウブの花が間もなく咲きそうです。花の少ないこの時期に、リョウブは小さくて白い花が集まって円錐状の穂を作ります。元の方から順番に咲いていきます。

 樹皮は特徴があります。樹皮は茶褐色ですが、これが次々とはがれていきます。はがれた所は白なので、白と茶褐色のまだらの樹皮をしています。結構、目立つ木です。


アカメガシワ

 「雌雄異花」 ( しゆういか) は1つの木に雄花(おばな)と雌花(めばな)が別々に咲きます。これに対して、「雌雄異株」(しゆういかぶ)は雄(おす)の木と雌(めす)の木が別々です。アカメガシワは雌雄異株です。

 この写真はアカメガシワの雄の木です。リョウブと同じような花(雄しべ)の穂を作ります。やはり、元の方から順番に咲いていきます。甘くていい臭いがします。

 春に出る新芽(新葉)は鮮やかな赤色です。これがアカメという名前の由来です。若い枝や葉の葉脈も赤い色をしています。


フトミミズ

 雨上がりの道を大きなミミズが歩いていました。フトミミズです(ドバミミズともいいます)。雨の降った後、ミミズはしばしば、土の中から出てきて、このように移動します。

 三貫清水の林にはミミズがいっぱいいます。特に、落ち葉が積もって、堆肥(たいひ)のようになっている所は、土を掘るとゾロゾロ出てきます。

 ミミズは「大地の腸」と呼ばれます。落ち葉などの腐敗物を食べて、肥沃(ひよく)な土を作り出す名人です。近年、ミミズの力を借りて、生ごみを減らそうとする動きも活発です。


ナワシロイチゴ

 食べられる「ノイチゴ」といえば、なつかしく思い出す人が多いのではないでしょうか。

 道端や河原の土手など日当たりのよいところに生える低木です。5月から6月に赤紫色の花が咲き、7月初めごろ赤い実を付けます。バラ科なのでトゲがあります。

 田んぼの苗代(なわしろ)を作るころに実が熟すので、ナワシロイチゴ(苗代莓)と言います。


モモグロハナカミキリ

 クリの花にカミキリ虫がいました。体長は12〜13ミリほどです。モモグロハナカミキリかニンフハナカミキリではないかと思います。

 クリの花にはいろいろな虫が集まります。


ルリシジミ

 ヤマシジミ、ツバメシジミと並んで、最もよく見られるシジミ蝶(ちょう)です。

 普段は比較的高い所を飛びます。水を飲みに地上に降りてきたようです。ルリ(瑠璃)という名前のとおり、羽を広げるときれいな青色をしています。


ナナホシテントウムシ

 アブラムシのいる所にはテントウムシがいます。ナナホシテントウムシが赤い色をしたアブラムシを食べていました。

 テントウムシは「歩く農薬」と言われます。害虫を退治してくれる強い味方です。


カタツムリ

 昔はどこにでもいたカタツムリですが、最近は本当に見なくなりました。雨が降れば、庭のあちこちを這(は)っていたものですが、どこに行ってしまったのでしょうか?

 草の上に1匹いるのを見つけて、とても懐かしい気分になりました。


ミツバチ

 木の穴にミツバチが巣を作っています。穴からミツバチが次々と飛び出していき、しばらくすると、後ろ足に花粉を付けたミツバチが帰ってきます。

 ミツバチはニホンミツバチとセイヨウミツバチに分かれます。ニホンミツバチの腹部は黒っぽくて、セイヨウミツバチの腹部は黄色です。

 この写真のミツバチは腹部が黒っぽいので、ニホンミツバチかもしれません。調べてみます。