オランダガラシ

 このコーナーで紹介している植物は、当会会員の若本さん、須藤さんからアドバイスをいただきながら撮影しています。

 少し前の写真になりますが、須藤さんが撮影されたオランダガラシとウワミズザクラを掲載します。

 左の写真はオランダガラシです。クレソンと言った方が分かりやすいですね。ウオータークレソンとも呼ばれます。

 ヨーロッパ原産の水辺の植物で、明治初期に日本に入ってきたそうです。当初は外国人のサラダ用に栽培され、全国に広まりました。

 清流を好み、今では日本の植物になりきった姿で、かなり山奥の渓流にも生えています。


ウワミズザクラ

  小枝の先にたくさんの小さな花が穂になって咲くので、ブラシのような形になります。別名はコンゴウザクラ(金剛桜)。

 平安時代、この木の堅い性質(金剛=堅固の意)を利用して火をおこし、亀の甲を焼いて吉凶を占いました。焼いた時に亀の甲にできるヒビ割れを卜食(ウラハミ)といいます。このウラハミの転化したものと考えるのがよさそうです(中村浩著「植物名の由来」)。

 材木は道具の柄、家具、彫刻、漆器などに、樹皮は樺細工や染料になります。また、青い果実は塩漬けに、黒熟した果実は果実酒やジュースに利用されます(越後ではアンニンゴと呼びます)。