花どろぼう


 「三貫清水にたくさん花を咲かせたい」と、いろいろな人が植樹を行っています。ところが、珍しい草花、良さそうな草花を見つけると取っていく人がいます。上の写真では桜の木が取られてしまいました。

 「花どろぼうは、どろぼうではない」などという変な言葉がありますが、どろぼうはどろぼうです。みんなが桜の花を楽しめるようにと願って、ある人が桜の木を植え、毎日毎日、水やりをしていたところ、ある日突然、その桜の木がなくなってしまいました。

 ここまで毎日水を運んできて、「きれいに咲いてくれよ」と水をあげていた人の気持ちを考えれば、立派などろぼう、犯罪です。



かわいそうなタラノキ

 「タラの芽」といえば"山菜の王様"の代表格。4月から5月、タラノキの枝先に付く大きな若芽がタラの芽です。天ぷらにして食べれば最高です。

 三貫清水にもタラノキがあります。困ったことに、タラの芽が出ると誰かがこれを取っていきます。次のタラの芽が出たら、また誰かが取っていき、その次のタラの芽も誰かが……。そんなわけで、三貫清水のタラノキはこの春、枯れ木同然になってしまいました。

 ここ(三貫清水)は、貴重な自然を守り、子どもたちに受け継いでいく所です。タラの芽を取る所ではありません。