2001年5月13日撮影----その1



木の葉のゆりかご--------オトシブミ

  木の葉の上の方に黒い虫がいます。これはオトシブミです。この虫は木の葉をクルクル巻いて、幼虫の揺り籠(ゆりかご)を作ります。

 写真の下の方に、クルクル巻かれた葉がぶら下がっています。オトシブミはこの中に卵を産みます。幼虫はこの揺り籠の中で育つのです。

 オトシブミにも何種類か仲間がいます。ハギツルクビオトシブミ、ヒメクロオトシブミ、アシナガオトシブミなどですが、種類によって揺り籠の形が違います。この写真はハギツルクビオトシブミのようです。
 ハギツルクビオトシブミの場合は、まず、木の葉を半分に切ります。ただし、葉を完全に切り離さないで、端を少しだけつなげておきます。そして、半分に切った葉の先っぽの方をクルクル巻いて、元の葉にぶら下げ、この中に産卵します。

 オトシブミの仲間は春から初夏にかけて揺り籠を作ります。小学生でも手の届く高さの枝にも揺り籠が結構あります。探してみてください。ただし、見つけても、取ったりせずに、そっとしておいてください。


フタリシズカ


 イヤー、うれしいですね。フタリシズカが咲いていました。山地の木陰に静かに咲く花です。
 あまり目立たない花ですが、清楚(せいそ)で味のある花です。源義経との悲話で知られる静御前(しずか・ごぜん)にちなんで名付けられた、とされています。
 フタリシズカは花穂が2本セットで伸びます(3本の場合もあります)。花穂が1本のものはヒトリシズカといい、フタリシズカより小ぶりです。
 見つけても、決して取らずに、そっとしておいてください。



マユミ

  ほんの少し緑がかった小さな花(直径7〜8ミリ)をたくさん咲かせます。秋に付くピンク色の実は、熟すと4つに割れ、中から赤い種子がぶら下がり、目を引きます。
 マユミは漢字で「真弓」と書きます。枝は弾力があって、よくしなうので、昔はこの木で弓を作りました。



ノイバラ


 ノイバラが日当たりのよい所に生え、次から次へと白い花を咲かせています。花の大きさは直径2センチほどですが、バラの一種なので、いい香りをあたりに漂わせます。枝にトゲもあります。秋に熟す赤い実もなかなかきれいです。