2001年4月29日撮影



ヤマブキ(山吹)

 ヤマブキの花もそろそろ終わりです。三貫清水と縁の深い太田道灌の故事には必ず登場する花です。

 タカ狩りをしていて雨にあった道灌が、「蓑(みの=当時の雨具)を貸してほしい」と、農家に声をかけました。しかし、その農家には蓑がなかったので、農家の娘は庭に咲いていたヤマブキの枝を差し出しました。

 ヤマブキの枝には古歌「七重八重(ななえやえ)、花は咲けども山吹の、実(み)のひとつだに無きぞ悲しき」の意味が込められていました。家臣から「実の」と「蓑」が懸けられているのだ、と教えられた道灌は、無学を恥じ、この娘を江戸城に呼んで和歌の友としたという話です。



ウグイスカグラ

 ウグイスカグラの実(長さ約1センチ)がきれいです。ウグイスカグラは背の低い木で、実は葉っぱの下に隠れているので、普段はなかなか気づきませんが、しゃがんでのぞき込むと、このかわいい実を見つけることができます。



タニウツギ

 春の花はほぼ一通り咲き終わった感じですので、三貫清水を歩いて見られる花はひところより少なくなりましたが、タニウツギが咲き始めました。これからが盛りです。



ニワトコ

 ニワトコは白い花が終わって、今、黄緑色の実がなっています。



セイヨウタンポポ

 タンポポにも種類が幾つかあります。これは外来種のセイヨウタンポポです。日本にもともとあった在来種のカントウタンポポやカンサイタンポポは少なくなりました。三貫清水に在来種が咲いていないか探しましたが、見当たりませんでした。どなたか在来種を見つけたら、このホームページの「掲示板」に書き込んでいただけないでしょうか。
 下の写真は左がカントウタンポポ、右がセイヨウタンポポです。セイヨウタンポポは花の下のガクの部分が大きくて、外側に反(そ)り返っています。


カントウタンポポ
セイヨウタンポポ



ハルジオン

 これもよく見かける外来種です。高さ30〜60センチ、花は白か淡い薄紅色で、直径2センチ〜2センチ半。これと似ているのがヒメジョオン。大きさも花もそっくりですが、ハルジオンは4〜6月に咲き、ヒメジョオンは5〜7月。また、ハルジオンは蕾(つぼみ)がうなだれていますが、ヒメジョオンの蕾は真っ直ぐ伸びています。



キジムシロ

 キジムシロの黄色い花が足元に咲いています。日本中のどこにでも生えているお馴染(なじ)みの草です。高さ10〜20センチ、花の直径は1センチほど。蜜を求めて小さい虫が集まってきます。



ミズキ

 見上げると、ミズキの花が咲いていました。最近、街路樹や庭木として増えているハナミズキとは、花の形がずいぶん違います。ミズキは白くて小さな花が固まりになっています。太陽の光を浴びて、なかなかきれいです。ミズキは漢字で「水木」と書きます。枝を折ると水(樹液)がたくさん出てくることから名前が付いたそうです。木の高さは20メートル近くまでなります。



??? これは何か、分かる人はいませんか

 木の枝に泡が付いているのを見つけました。ただ、これが何なのか分かりません。だれか分かる方はいませんでしょうか。
泡の固まりは、大きさが3センチ×1センチ程度。きれいな透明の水のような感じです。すぐそばの葉っぱの裏にも付いていました。カエルか昆虫の卵ではないかなと思うのですが、分かる方はこのホームページの「掲示板」に書き込んでいただけないでしょうか。