2011年12月10日 島村道宏

第17回ならせどの里山であそばう会

 《お知らせ》の通り、「三貫清水の会」と「奈良風の子子ビも会」で、世代間ふれあい事業「第17回ならせどの里山であそばう会」が行われた。当日は、あいにく小雨が降ったり止んだりの天候であったが、そこのところは子ビもさんたちの若いカやスタッフの心意気で悪天候を吹き飛ばして、何とかスケジュール通りに多くの成果を残して終わることができた。

 当日の参加人数は、小さい子どもさんから若いお父さんまで子ビも会だけで何と約300人。開会行事のあと、班毎に決められたたき火の熾きの中に、アルミ箔で包んだサツマイモを入れて自然観察に出発だ。
 8斑に分かれて説明リーダー(三貫清水の会)を先頭に、最後尾には安全確認のサブリーダー(子ビも会)が付くという隊列である。約45分の観察で、里山の植物、昆虫、野鳥、それに鴨川の水鳥などについて体験を通して観察する。


 自然観察を行っている間、スタッフは大忙しだ。焼き芋の火の調節、500人分を−度に作れる大釜でのトン汁作り、それに、食後にみんなで楽しむ「昔の遊び」の準備など。
 大変なのは何といっても焼き芋の火の調節である。長い火掻き棒を駆使して、全身火傷の−歩手前の状態での作業である。5人の担当者全員がまさにお酒を−人で飲んだようであった。


 自然観察が終わってみんなが焼き芋エリアに集まるころには、ホクホクの甘〜いサツマイモや美味しい美味しいトン汁が出来上がっているという具合である。さっそく皆でたらふくお腹に収めました。ピクニックシートの上でしばし休憩&歓談。


 いよいよ遊びタイムである。今年も高島屋のボランティアの方々が駆けつけてくれ、ブーメランや洋凧のプレゼントを頂きました。そのほか、恒例のしゃぼん五、紙ひこうき、梅干の種飛ばし競争、はねつきなどで盛り上がりました。午後からは本格的に雨が降ってきそうなので、早めに打ち切り閉会行事を行い有意義なイベントは幕を閉じた。




 思うに、現代の社会構造の変化に伴い核家族化が進み、近隣たちとの交流もめっきり少なくなってきた今日、世代を超えて近所の子ども達とおじさんおばさんたちとが自然を通して触れ合い、共に楽しんだこの一日は、普段忘れていた大切な何かを思い出させてくれる貴重な体験となったことと思います。
 また、来年が楽しみです。





三貫清水の会&自然塾

 しばらくファイルへの書き込みを休んでいたところ、先輩から、「最近サボっているんじゃないの」といわれてしまった。言い訳は無しにして小まめに書き加える所存である。
 次の拙稿は、ある会報に投稿したものであるが、ファイルに残しておきたいので、年間活動計画表と一緒に掲載します。

『三貫清水の会&自然塾』
 退職してから今年でちょうど10年。その間、生活上の変化はいろいろあったが、現在は、@退職枚長会の組織活動Aボランティア活動&自然塾B趣味「古楽の楽しみ」の三つである。
 今回はボランティア活動&自然塾について書くことにする。
 三貫清水とは、昔狩りに果た御殿様(太田道灌)に湧き水でお茶を入れて出したところ、たいへん結構であるとのお褒めのお言葉。三貫文の褒美を授かったとの故事に因んで付けられた名前である。
 ここは、さいたま市奈良町の大宮北高校南側斜面林と鴨川に隣接するエリアで、真ん中を鎌倉街道が通っている。
 平成4年に「三貫清水の会」が発足した。ここをホタルの里にしようという目的があった。私は平成10年に大宮別所小に転任すると同時に入会した。
 本会は、環境浄化のボランティア団体で、里山の保全、水質検査、社会福祉協議会から依頼のボランティア受け入れ事業を行っており、地元「風の子子ビも会」とのドッキング事業《ならせどの里山で遊ぼう会》では、毎年300〜400人の参加がある。
 さて、「三貫清水自然塾」は平成14年に三貫清水の会のメンバーで立ち上げた塾で、体験活動を通して自然について理解を深めようを合言葉に活動している。
 現在の主たる活動は、植物観察会、昆虫観察会、サツマイモの栽培、蕎麦打ち体験、手作りこんにゃく、餅つきの会、味噌作り、野鳥観察会それに総会である。
 メンバーは16人。3月の総会で次年度の活動計画を立てるのが−番の楽しみになっている。
 本会はHPを開設している。「三貫清水の会」検衆。私のファイルもあるのでご覧ください。