ラジオ深夜便 こころの時代
2009年1月5日


 朝四時のニュース後の「こころの時代」。一月一日は、「宇宙は子どもたちのもの」という題で財団法人日本宇宙フォーラム参与の寺門邦次氏からのホットな話。

 向井千秋氏の飛行時のイベント「短歌大会」。上の句「無重力何度もできちゃう宙返り」に対し、応募した下の句の文部大臣賞受賞作品は、「乗せてあげたい寝たきりの父」。娘さんの優しい心に父親は大粒の涙を流して感激したとのことである。

 二つ目は、耳が聞こえない男性へのメッセージを「声無き恋」という詩に託した朝倉真美さんの熱意がきっかけとなって、宇宙船の中から向井さんがそれを「手話」で伝えたのである。

 「豊かな心」の育成が強く叫ばれている現在、正月早々いい話を聞き、温かい気持ちになった次第である。

 次に、宇宙船の中での実験について興味深い話があったので紹介しましょう。

 若田光一さんの2回目の飛行時(前回)の船内での実験には、「キャッチボール」と「四股」が含まれていた。若田さんは、高校時代野球部に所属し、熱心に部活動に取り組んでいたということから、四股は、日本の国技「相撲」の基本動作であることから取り上げられた。

 実験の結果は、両方とも思うようにはいかなかったという。地上と宇宙での運動神経は相当のギャップがあり、神経、脳と筋肉の運動は無重力下では全く勝手が違うということである。

 因みに、2月には3回目の飛行と国際宇宙ステーションでの長期滞在が予定されいる。

 寺門氏の話によると、今回若田さん実験に次の三つが含まれており、すでに打ち合わせ済みだということである。

 ヒントは、@自然環境に関することA日本の文化に関することB柴又に関することだそうである。何が飛び出すかが今から楽しみであるが、まだ出発までに時間があるので、推理してみるのも面白いのではないでしょうか。


島村道宏