秋です・・・ドングリの季節です


 ゲッチョ先生(盛口満)の「ドングリの謎」を読み返しました。
 秋になると身近に感じるドングリですが、改めて拾って見てみると何だろう
 これはいろいろ考えさせられることが沢山ありました。
 そんなことから皆さんにも読むことをお勧めしたいと思います。
 小見出しを以下に列記します。理解してると思った方は進んでください。



 拾いながら考えたこと



 [その1]ドングリって何なんだ?
 [その2]ドングリと言う木はあるのかな?
 [その3]ドングリの「定義」
      ― ブナ科の植物のつける果実又は種子 ―
 [その4]大ナラ、子ナラ
 [その5]ドングリは果実か種子か?
 [その6]果実のような種子もある
      ― パイナップルの花 ―
 [その7]種子のような果実もある
      ― 堅くて"種子的"な果実、それがドングリ ―
 [その8]クリのイガとドングリのハカマ(殻斗)は同じものか?
 [その9]ドングリの虫
      ― コナラシギゾウムシ他ゾウムシ類
       ハイイロチヨッキリなど ―
 [その10]ドングリは英語でエイコン
      ― ドングリをつける木のうち、コナラ属の分布はヨーロッパ、
       アジア、北アメリカ、そしてマテバシイ属は東南アジアで
       北アメリカに一種、シイ属も東南アジア中心でヨーロッパ
       には分布していない ―

 食べながら考えたこと



 [その1]マテバシイのドングリを食べる
      ― クッキーやキントン作り ―
 [その2]渋いものと渋くないもの
      ― 渋み(タンニンの量)の違い ―
        ミズナラ 6.7%
        コナラ  4.8%
        シラカシ 4.5%
        クヌギ  1.3%
        マテバシイ 0.5%
      タンニンの効用=消化に働く成分を持つ。
              昔は下痢をおさえる働きとして薬にした。
 [その3]渋抜きをどうやるか
      ― 韓国ではムックという料理がありドングリ粉を使う
       ドングリ粉は売られている ―
 [その4]元祖縄文クッキング
 [その5]できる年(豊作年)とできない年(不作年)
      ― ブナでは隔年ごとに繰り返す(森全体が同期する理由は不明)
       コナラでは不規則である ―
 [その6]ドングリの花
      ― 虫媒花(マテバシイなどで雄花もたれないし虫を呼ぶ匂いもある)
       風媒花(コナラなどで雄花は房状にたれて風まかせ) ―
 [その7]ドングリ存在の秘密
      ― ブナ科の木々が、一つの果実に一つの種子を入れ込んだのは、
       そのほうが貯食行動を取る動物に都合がいいからと言える。
       世界全体で900種を数えるブナ科はコナラ属で約450種、
       マテバシイ属で約300種、シイ属で約100種、
       ブナ属で約10種、クリ属も約10種、カクミガシ属3種、
       トゲカシ属2種と成っている。
       このうちコナラ属、マテバシイ属合わせて約750種となり、
       ドングリをつけるやり方は極めて優れたやり方と言える。

       私たちの身近にある"ドングリ"を見直してみませんか。

2022・10・05  菊池 等