著者は90歳の絵本作家で、キャベツ畑に青虫狩りに来たセグロアシナガ蜂に出合って興味を持ち、一年間見守り、それを一冊の本にまとめたものです。
最初の出だしは、『ぱっと飛びかかり、青虫の背中の上部に鋭い一撃を浴びせます --(中略)-- 真剣に獲物を料理するさまには、少しの残酷もありません』。こんな出合いで始まり、巣の場所を見つけ、日々通うことになったのです。
結果として、巣作りや、卵から親になるまでの様子、また母蜂同土の間での子ぬすびがあったり、すずめ蜂が襲ってきたり、暴風で巣が飛ばされたのを復帰させその後、親が巣を修復したりと、毎日のきびしい現実に蜂が対応していること、それを著者は優しい心で見守ってまとめあげてます。
書 名:あしなが蜂と暮らした夏
出版社:中央公論新社
著 者:甲斐信枝
価 格:1540円
以下、セグロアシナガバチについての資料です。
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