三貫清水にも「ナラ枯れ」襲来
2022・08・29


 ♪ 三貫清水の雑木林を鴨川対岸から望むと、茶色く枯れたコナラの大きな木がひときわ目を引きます。

 ♪ 昨年まではほとんど気づかなかったのですが、このコナラの木の枯れ様があまりに目立つことから、三貫清水の雑木林全域を点検したところ、ナラ枯れの深刻な実態が見えてきました。


 ♪ 前の写真の中央に写っているのがこの木。コナラの大木です。
 ♪ すべての枝先の葉が茶色く枯れてしまっています。


 ♪ 木の株元を見ると、非常に細かい木くず(木粉)たくさん落ちています。


 ♪ 木くずはかなりの量です。株元に生えているササの葉の上にも降り注いでいます。


 ♪ これは別のコナラの木。この木も木くずが落ちています。


 ♪ 木くずが落ちている木をよく観察すると、幹に小さな穴が開いており、そこから木くずが落ちています。


 ♪ 三貫清水の雑木林全体を取り急ぎザッと点検したところ、木くずが落ちているコナラの木が約30本ありました。
 ♪ 下の赤丸がそれです。


 ♪ この「ナラ枯れ」被害を引き起こしている犯人はカシノナガキクイムシ(カシナガ)。
 ♪ 体長たった4.5mm〜5mmの小さな小さな虫です。(写真提供:日本森林林業技術協会)


 ♪ カシナガによる被害は全国に広がっていますが、特に関東地域ではここ数年の間に急拡大。
 ♪ つい先日は読売新聞に「トトロの森ピンチ」という記事が出ていました。


 ♪ 国や各地方自治体も対策を急ごうとしていますが、被害のあまりの急拡大ぶりにあたふたしている感がぬぐえません。
 ♪ 何はともあれ、三貫清水の会として、さいたま市当局やさいたま市公園緑地協会と連携しながら対策を急ぎたいと考えています。
松井修一