セミの羽化と、アオバハゴロモの幼虫
2022・08・02


 ♪ いやはや、猛暑の日々が続きます。
 ♪ 猛暑というより、「酷暑」「激暑」「烈暑」と言いたいほどの暑さ。

 ♪ 人間はもうグッタリですが、鳴き声が一段と大きくなっている気がするのはセミたち。
 ♪ 昼間の暑さが少し和らいだ夕方、三貫清水を散歩したら、脱皮が始まったばかりのセミを見つけました。
 ♪ 急いで家に持ち帰り、撮影させてもらいました。

 ♪ わが家に到着した段階がこれ。
 ♪ 体が半分以上、殻から抜け出しています。
 ♪ 翅(羽)はきれいな薄緑色。これはアブラゼミです。

 ♪ 約5分後、お尻の先端だけ残して、ほぼ全身が殻から出ました。
 ♪ 背中に羽を付けたキューピットのようです。

 ♪ さらに5分後、ドッコイショと体を起こして、殻につかまりました。

 ♪ 前足でぶら下がると、翅が徐々に徐々に伸びていきます。

 ♪ 翅の先端付近までほぼ広がりました。あともう少しです。
 ♪ 半透明の翅に薄青緑の線。本当にきれいです。

 ♪ 翅の先端まできれいに伸びました。
 ♪ 最初の写真からここまで1時間ほど。
 ♪ 「こんなきれいなセミは見たことがない」と思うのはここまで。
 ♪ ここから色がどんどん変わって、見慣れたアブラゼミの色になります。

 ♪ 約30分後、色が少しずつ茶色くなっていきます。

 ♪ そして2時間後、見慣れたアブラゼミの色になりました。
 ♪ きれいな薄青緑が地味〜な茶色になってしまうなんて、人間から見ると残念ですが、これは身を守るための保護色。見つかりにくい姿で生き延びて、子孫を残します。

 ♪ 撮影が終わったので、家の外に出しておいたら、翌朝、飛び去っていきました。

◇     ◇     ◇


 ♪ さて、この時期、雑木林の木々の枝を見ると、あちらにもこちらにも、綿毛のようなものが付いています。
 ♪ 白い粉のような・・、カビのような・・。


 ♪ これはアオバハゴロモという虫の幼虫です。
 ♪ 分かりにくいと思いますが、矢印のところに幼虫がいます。幼虫はお尻から蝋(ロウ)のような物質を出し、それを綿毛のようにして全身にまとって、身を隠します。


 ♪ 綿毛をまとって身を隠すといっても分かりにくいので、動画を撮りました。下記のリンクをクリックすると、別画面で動画が再生されます。
クリック→ ■アオバハゴロモの幼虫が歩く動画■


 ♪ これは、成虫になったばかりのアオバハゴロモ。背中のあたりに綿毛が少し残っています。


 ♪ 完全に成虫になると、こんな姿に。
 ♪ アオバハゴロモという名前も優雅ですが、薄緑と淡い赤の体色も優雅です。


松井修一