ナナフシ受難
2022・07・04


 ♪ 前々回(6/18)、「スズメバチの仲間は、いろいろな昆虫をつかまえると、あごで噛み砕いて肉だんごにし、巣に持ち帰ります」「幼虫の餌にするためです」と書きましたが、その場面にまた遭遇しました。
 ♪ 今回、餌食になっていたのはナナフシの一種・ナナフシモドキです。アカメガシワの葉の上で、セグロアシナガバチに襲われていました。
 ♪ ナナフシの仲間は葉の上でジッとしていることが多い上、動きが遅いので、結構な数のナナフシが毎日、食べられているかもしれません。


 ♪ セグロアシナガバチが飛び去った後は、こんな風になっていました。
 ♪ 生き物が互いに「食べる」「食べられる」のは自然の摂理とはいえ、ナナフシの観察を続けている私としては、う〜ん、心中とても複雑。


 ♪ さて、そのナナフシモドキですが、三貫清水の雑木林にはかなりの数が生息しているように思われます。
 ♪ 雑木林をぐるっと歩きながら観察すると、1日に30匹以上見つけることもあります。
 ♪ この写真のナナフシモドキは胴体が少しふっくらしています。ご懐妊のような気がします。ちなみに、ナナフシの仲間は単為生殖ができるので、オスがいなくても、メスだけで懐妊・産卵します。


 ♪ こちらはナナフシの仲間のヤスマツトビナナフシ。長い触覚、クリッとした目、少し短めの胴体が特徴です。
 ♪ ナナフシモドキと比べると、ずっと小型です。


 ♪ 今の季節、雑木林の中でハグロトンボをよく見かけます。ヒラヒラ・フワフワ・ヒラヒラ・フワフワと優雅な飛び方を見せてくれます。
 ♪ これは胴体が黒いのでメス。


 ♪ オスは胴体が金緑色に輝きます。


 ♪ やや小型のタテハチョウの仲間・ヒメアカタテハ。
 ♪ この個体は毎日、夕方になると、なぜかしらこの場所に姿を見せます。このあたりに夜の定位置(寝床)があるのかもしれません。


 ♪ これは多分、オオシオカラトンボのメス。


 ♪ ミズイロオナガシジミです。6/3にも掲載しましたが、あの時の写真がクリアではなかったので、撮り直しました。


 ♪ 季節の植物をいくつか。

 ♪ ヒメコウゾの赤い実。


 ♪ あざやかな紫色がかわいいムラサキシキブの花。


 ♪  サイコロのような形をしたマユミの実。秋になると、美しい薄紅色に色づきます。


 ♪  咲き始めたヤブカラシの花。アゲハチョウの仲間などが、吸蜜に集まります。


 ♪ 小さな小さなヤブジラミの花。


 ♪ 雑木林の中でパッと目を引くヒメヒオウギズイセン。


松井修一