♪ 「バラバラ死体」などと物騒なタイトルを付けましたが、カブトムシの話です。
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♪ 夏、三貫清水の雑木林を歩くと、カブトムシの死骸が転がっていることがよくあります。
♪ ほとんどは、クヌギやコナラなど樹液の出る木の下です。
♪ 多い場所では、5匹も6匹も転がっています。
♪ その中には、まだ触覚や足がヒクヒク動いているものもいたりします。
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♪ この写真は、大きなクヌギの木の下。この木は樹液が豊富に出るので、たくさんのカブトムシが樹液を吸いに集まります。
♪ 転がっている死骸をよく見ると、どれも頭と足だけしかありません。腹部(胴体)は見当たりません。
♪ 一体どうしたのでしょうか?
♪ 実は、これは、ある生き物がカブトムシを食べた残骸です。
♪ カブトムシを食べる生き物とは・・・・?
♪ それはタヌキやカラスなどです。イタチやフクロウなどもカブトムシを食べるといわれます。
♪ 昆虫の中でも体の大きいカブトムシは、いろいろな生き物の絶好の食料になっているというわけです。
♪ ただ、カブトムシの頭や角はとても固いので、タヌキやカラスが食べるのは柔らかい腹部(胴体)だけ。そして、食べ残した頭などが、残骸として転がります。
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♪ ネット上には、タヌキやカラスがカブトムシを食べる動画がいくつかあります。
♪ これはYouTubeにアップされている動画です。
クリック→ ■カブトムシを食べるハシブトガラス■
クリック→ ■カブトムシを食べるタヌキ■
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♪ タヌキやカラスがカブトムシを食べることは分かりましたが、実は、人間もカブトムシを食べる動物の仲間です。
♪ 東南アジアなどでは、カブトムシは人気の高い食料だそうです。海外には日本より大きいカブトムシが生息しているので、食用として適しているのだとか。
♪ この写真は、タイの料理を紹介するサイトに掲載されていた「カブトムシの素揚げ」。塩コショウを振って、胴体の部分だけを食べるそうです。
♪ タイの市場では食用の様々な昆虫が売られていて、カブトムシの場合、幼虫は炒め物や揚げ物など、蛹は煮物など、成虫は殻ごと油で揚げて食べるのが一般的だとか。
♪ 「21世紀は昆虫食の時代」といわれますが、カブトムシにとって一番恐ろしい動物は人間かもしれません。
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