アブラゼミは、実はとても珍しい
2021・08・21


 ♪ 長く降り続いた雨がようやく終わり、さいたまは一気に夏モード″ト開。

 ♪ 「ジー・ジ・ジリジリジリ」「ジー・ジ・ジリジリジリ」…。揚げ油のような音で鳴くアブラゼミの合唱を聞くと、一段と暑苦しく感じてしまいます。

 ♪ さて、このアブラゼミ。日本中どこにでもいる、ごくありふれたセミですが、実は、世界ではとても珍しいセミだそうです。
 ♪ 世界にいるセミは2000種とも3000種ともいわれます。そのほとんどは羽が透明で、アブラゼミのように翅全体が不透明なセミはごくわずか。海外のセミ愛好家から見ると、注目のセミだとか。そんな目で観察すると、アブラゼミの見方が少し変わるかもしれません。

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 ♪ 雑木林の夏の主役・クワガタとカブトムシ。
 ♪ ノコギリクワガタがカブトムシを押しのけてクヌギの樹液を吸っていました。


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 ♪ マメコガネ。日本在来種の小型のコガネムシです。体長1センチほど。
 ♪ かわいい姿をしていますが、アメリカでは「Japanese Beetle」(ジャパニーズ・ビートル)と呼ばれ、農業害虫として有名。日本から輸出された農作物にまぎれてアメリカに移入して一気に広がり、北アメリカの農作物に重大な被害をもたらしたとか。


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 ♪ 初夏から秋まで姿を見ることができるウラギンシジミ。名前の通り、閉じた羽は銀色に輝きます。

 ♪ 羽を少し開いてくれました。オスは茶色の地にオレンジ色の模様が入っています。


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 ♪ サトキマダラヒカゲ。これも日本固有種です。春から秋まで姿を見ることができます。
 ♪ 雑木林の中など比較的暗いところを飛び回り、樹液に集まります。


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 ♪ 「秋近し」と言いたげな風情で、キクイモがちらほら咲き始めました。9月に入ると、三貫清水のあちこちで一斉に咲き誇ります。


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 ♪ 9月ごろまで青い花を咲かせるツユクサ。印象的な色と形が目を引きます。
 ♪ 朝咲いた花が昼過ぎにはしぼむことから、朝露に例えて「露草」と名付けられたとか。


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 ♪ 7月ごろから9月ごろまで、道ばたなどあちらこちらに生えるオシロイバナ。
 ♪ 咲き競う赤、黄、白などの花がきれいです。


 ♪ 三貫清水の雑木林の横で、ハッカが花を咲かせていました。


松井修一