優曇華の花
2021・07・24


 ♪ 三貫清水から歩いて2、3分のところにある我が家の菜園。
 ♪ 野菜の支柱にくくりつけたレジ袋の上に、珍しいものを見つけました。


 ♪ 細長く伸びた糸の先に、米粒のようなものが付いています。その数は17か18。
 ♪ それぞれの糸の長さは1センチほど、米粒状のものは大きさ1ミリほど。
 ♪ 植物のような?、菌類のような?、ちょっと不思議な形をしています。


 ♪ 実は、これはクサカゲロウという昆虫の卵です。
 ♪ その不思議な雰囲気から、「優曇華(うどんげ)の花」と呼ばれます。
 ♪ 優曇華は仏教の説話に出てくる伝説上の植物で、その花は3000年に一度咲くと言われ、そこから転じて、「めったに見ることができないもの」を例える言葉として使われます。私も優曇華の花を見るのはほぼ10年ぶりです。


 ♪ この卵を産み付けたクサカゲロウは、こんな昆虫です。これは、三貫清水で撮影しました。体長は2センチほど。
 ♪ 決して珍しい昆虫ではありませんが、優曇華の花は何しろ小さいので、なかなか見つける機会はありません。


 ♪ クサカゲロウの産卵風景はとても神秘的です。
 ♪ 腹の先端を葉の表面などに付け、腹を持ち上げると、糸がすーっと伸び、その先端に卵を産み付けます。 1つまた1つと産み付けていくと、あのような不思議な姿になります。
 ♪ YouTubeに以下の産卵動画があります。
クリック→ ■クサカゲロウの産卵動画■

松井修一